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レジデンシャル・住まいへの想い

壁をつくらずに意見交換ができるものづくり

「壁をつくらずに意見交換ができるものづくり」

「長く住む」ために寿命の長い建物と「人と文化が集うまちづくり」につながるしっかりしたコミュニティを。

技術担当 染野 克幸

「人と文化が集うまちづくりによって地域に貢献する」という意味では、奇抜なデザインや海外デザインの模倣は必要ありません。つくり手の意識だけに特化するのではなく、まず地域に溶けこむために色や景観など、さまざま部分における配慮が必要です。

「ここにできて良かったね」と、住み手にも周囲の人々にも喜んでいただきたいからです。

当社では、土地の仕入れ、事業計画、商品企画、設計、施工監理、建物管理まで一貫して同じチームスタッフが行っています。商品企画の際には、その街に住んでいる方の状況を把握し、スタッフのみんなで検討しています。

通常ですと、業務ごとに別会社、別組織になっていることが多いのでしょうが、当社では壁を持たずに意見交換ができるのです。いろいろな視点から商品を検討していいものをつくる体制がとれています。プロジェクトを進める場合も配棟計画ができたら、現地に行って確認してみる。間取りができたら、また現地で確認する。そこで、変更すべき点、改良すべき点が見つかるのです。そのあたりは子どもの養育に近いものがあります。良い養育とは子どもの性格を良く見て、長所を活かしていくわけです。そのためにも商品企画にはじっくりと時間をかけています。

3.11の東日本大震災があって以来、環境主導の傾向が強くなりました。太陽光発電を手がけているところもあるようです。しかし今の技術ではマンションの屋根に乗るほどの太陽光パネルで必要な電力をすべて得ることは難しいのではないでしょうか。しかも太陽光パネルの設置で価格は高くなる、耐用年数を超えれば交換による費用を見なければならない。これがすべて入居者の負担になります。現在の技術では、まだ改善余地の多い商品ですので、当社ではまだ採用しておりません。環境主導はいいと思いますので、最後までお客様に責任をとれるものを提供していきたいと考えています。

建物の長寿命化もそろそろ考えるべきではないでしょうか。日本ではまだまだスクラップ&ビルドを繰り返している。長く住むというためには、寿命の長い建物と、しっかりしたコミュニティ形成が必要なのです。

堂々と存在価値を見せられる企業へ。

その土地で積み上げてきた歴史があって現在がある。これを昇華して、住宅に活かすことが重要。

企画開発担当 佐藤 孝雄

どこにでも通じる住宅事業をやっていく。

将来的にはヨーロッパを目標にしています。伝統のあるヨーロッパでの事業化は世界レベルに到達したと評価されると常々思っています。マンション用地については好き勝手に買うというのではなく、コンセプトにあった所を買っています。

その土地で積み上げてきた歴史があって現在があるわけで、これを昇華して、住宅に活かすことが重要です。心がけているのは先入観にとらわれず、その土地を良く知っている地元の人々の話を謙虚に聞いて、きちんと理解する。その上で、いいところは活かし、逆に足りない部分があればそれを補う住宅づくりをしたいのです。

なぜこの土地の地名が付いたのか。平安時代、室町時代、江戸時代はどうだったのか。そうすると色々なことがわかってきます。その土地の利点や問題点がはっきりしてきます。そういった利点を活かし問題をクリアーして、地元の人々とつながり、絆をつくることがわれわれの仕事です。あるプロジェクトで井戸を掘ったのも、そうした土地に対する考察から生まれたものです。ブランドだけに頼って流れ作業的に事業化するようなことだけはしたくないのです。これからは、既存のデベロッパーができないこと、手が及ばないところを埋めることができないといけません。デベロッパーが数多く消えていった厳しい状況から出発した会社ですから、堂々と存在価値を見せられるデベロッパーでありたいのです。

数と量をこなすことを考えているようでは成長はあり得ません。今は数を抑え、一度立ち止まって考える。議論を尽くして方向性を決めるということです。情報を共有化すれば、認識が統一され、目標に向かって一緒に走れます。量から質への時代を迎え、ユーザーのニーズも最大公約数のものだけでなく、いろいろなニーズをとりいれながら、丁寧につくっていくことが大事です。

競合他社をリサーチして、どういうお客様がどこを気に入って購入されたのかを知る。もっと努力を重ねていきます。

お客様と共感できる商品づくり。

お客様に近い視点でものを見るように心がけています。

営業担当 佐久間 賢二

自分たちが建てた住宅にはいろいろな人が住んでいて、その中で、人はコミュニティをつくります。建てて、そこに人が単純に住めばいいというものではありません。

住んだ人が地域のコミュニティに溶けこむことが必要です。妙に街中で浮いているようなマンションでは存在意義がないのです。その街の歴史や文化を認識したマンションが必要なのです。

たとえば、引戸にすることで動線が良くなったり、収納がしやすくなることがあります。この地域では自転車を使う方が多いという場合、ラック式だと使いづらいので100%平置き式にした事例もあります。私たちは土地の仕入れから販売、アフターサービスまで、営業も交えてやりますから共感できる商品がつくりやすい体制にあります。

商品化にあたっては、お客様に近い視点でものを見るように心がけています。この土地に住んだら、どんないいことがあるのだろう、何が困るだろうかということを考えます。それが営業の立場であり意義であると思います。接客に際しては、単に商品説明をするだけでなく、会社の想いも伝えるようにしています。まず会社を好きになってもらい、商品を好きになってもらい、営業マンを好きになってもらい、商品を買っていただく。そのためお客様へのご案内も会社の説明からはじめています。

東日本大震災以来、従来型の大プロジェクトやネームバリューに頼る商品とは違う、きめ細かい商品を提供していくべきだと考えています。営業の立場としては売りにつながるメリットが多いものがいい。だからといって、やたらに設備を増やしても価格が上がるだけです。そうではなくて、かゆいところに手が届く工夫がたくさんあって、お客様と共感できる商品を提供していきたいと考えています。